お昼休みに、6年生が国語科で学習した狂言『柿山伏』を発表しました。1~5年生や先生方を招待して音楽室で発表しました。
『柿山伏』は柿の実を無断で食べた山伏と、それをこらしめようとする柿の木の主の話です。修行を終えた山伏が帰国の途中、柿の木に登り、柿を食べ始めます。そこに見回りにきた柿の木の主がこれをみつけ、見つかるまいと柿の木の陰に隠れる山伏をこらしめてやろうと考えます。柿の木の主は、木の陰に隠れたのは人かと思ったらカラスだ、犬だ、いやサルだと言ってそれぞれの物まねを山伏にさせたあげく、いやトビだと言い、トビならば鳴くだろう、鳴かないのならなぶってやろうとおどします。山伏はトビの鳴き声を強いられたうえ、最後は、トビならば飛ぶだろう「飛ぼうぞよ…」と
はやされて柿の木から飛び降り、腰をしたたかに打ちます。それを見て帰ろうとした柿主に、怒った山伏が法力をかけて仕返しをしようと、けがをして歩けない自分を柿の木の主に背負わせようとします。しかし、柿の木の主は法力にかかったふりをし、いったん背負った山伏をすぐに投げ倒して去って行ってしまいます。動物の物まねと、囃
(はや)しにのせられて山伏が木から飛ぶところが見どころな狂言です。
6年生は狂言の言い回しを上手に表現しながら堂々と発表しました。山伏の滑稽な様子をコミカルに演じて、下級生は大笑いしていました。何事にも一生懸命に取り組む6年生の姿に感動させられるばかりです。