日誌

災害時に冷静な自分を保つための訓練や知識ー第3回避難訓練よりー

 集団で活動や行動するとき、何らかのきっかけで集団圧力が働き、同調行動が引き起こされることがあります。もちろん、それは災害時にも起こりえることだと思います。

 教頭先生のお話の中で、以前実際にあったビル火災での、ある当事者の教訓の紹介がありました。

 「みんなが向こうに走っている!自分もそれに従ってその流れについて行くべきか?」一刻の猶予も許されない状況で、ふと冷静に周りを見回した時、非常灯が目に飛び込んできた。それをよく見ると、非常口は、みんなが慌てて走っていく方向とは逆の方向を示している。悩んだ末に出した答えは・・・非常灯の指す方へ避難するという選択だった。その選択は間違っていなかった。自分の命を自分で守ることができた・・・。

 今回の避難訓練では子どもたちは、自分の命を守るための最善の方法を考える時間の中で真剣に考え、そこから自分の命を守るための大切な情報を得ることができました。

 自分の命が守れるかどうかの運命の決断をするとき、自分の命を守るための適切な選択や行動につながる判断を導き出す力(=情報が正しいものかどうかを聞き分けたり、冷静に物事を判断したりする力)を身に付けるために、こうした訓練や学習の積み重ねが重要であることを、今日の避難訓練で改めて確認することができました。

 命の大切さを知る湯本小学校の子どもたちだからこそ、避難訓練の活動や学習に、本気で取り組み、本気で耳を傾け、本気で考え、本気で向き合うことができているのだ、と感じました。