日誌

ポカポカ、春の陽気~みなさん、いかがお過ごしですか?~

 臨時休業日4日目、春を感じさせる暖かな日差しが、職員室の窓から差し込んできます。そんな午後をみなさんはいかがお過ごしですか?

 さて、教頭先生が毎朝私たちの机上に置いてくださる新聞記事の内容に目をやると、その中に新型コロナウィルス感染のリスクに関するものがありました。

 「屋外ではリスクが低い」という見出し。「自然の中など屋外での遊びは・・・リスクが低い。」

 そう言えば・・・

臨時休業に入る前に、1・2年生の子どもたちが放課後何やら楽しそうに「ああでもない」「こうでもない」と言いながら外に飛び出していきました。こっそりついて行くと・・・。学校近くの斜面を駆け上がり、3人で何やら相談を始めたかと思うと、三々五々散っていきました。そして、それぞれの持ち場で何か作業を始めました。意見が一致する相談からの、作業や活動へ移るスピード!教室ではなかなか見れない(笑)、教室でこそ見せてほしい(笑)、子どもたちの本領!

 聞けば「秘密基地づくり」だそうです。秘密基地・・・懐かしい響きです。

 どうして子どもたちは、「秘密基地」をはじめとする「秘密」を共有したいと思うのでしょう(子どもだけではないかもしれませんね)?

 ふと、こんな疑問が湧いてきました。

 教室で見せる姿をはるかに超えた力を発揮させたのは、間違いなくこの「秘密」基地です。「秘密」基地が宿す力とは?彼らにとって「秘密」基地は、どのような場所なのでしょう?どうしてこれほどまでに「秘密」基地づくりで、子どもたちはアクティブに対話したり、ポジティブに自分から行動したりできるのでしょうか?遊びという要素も加わっているとは思いますが、それにしても改めて「秘密」基地づくりのエネルギーに圧倒されます。

 秘密にはよい面とわるい面の両方がまとわりついていますが、どちらにしても「秘密」基地には、できそうでできない自分を実現できる場所、今生活する世界から自分を遮断し身を隠す場所、その中で誰からも囚われることなく、好きな自分で、快適な自分でいるorいられる?もしかすると、子どもたちのエネルギー補給or充電の場所?自分のエネルギーも、友達や仲間との絆も倍増させてくれる、仲良し度アップの場所?

 小さな赤ちゃんが、養育者や信頼できる大人を「安全基地」に、探索活動を活発化させるという発達の姿があるように、子どもたちにとって「秘密」基地も、彼らに大きなエネルギーを提供してくれる場所なのかもしれません。

 「密閉された空間」で「近距離で会話などを交わす」と、感染リスクが高くなるそうなので、おうちや室内の中はよした方がいいでしょう。「秘密」基地は、自然の中など安全に気を付けて屋外につくるといいですね。