日誌

名残雪で雪化粧ー卒業式から一夜明けてー

 今朝の湯本は、名曲『なごり雪』が聞こえてきそうな雪で一面真っ白。昨日の卒業証書授与式の晴れた空とうって変わって、冷たく寒い朝を迎えました。暖冬だった冬が降らし忘れた雪を、ここぞとばかり降らせているかのようでした。たくさんの“名残惜しさ”が、空からたくさん降っているようにも感じられました。

 現在は晴れ間も見られ、暖かな春の日差しが降り注ぎ始めました。一面真っ白だった“名残”雪も、あっという間に解けています。ただ、湯本小学校の校舎や先生方の心の中の“名残雪”は、しばらく解けそうもありません。別れの寂しさが、湯本小学校全体を包んでいるような感じがします。

 さて、「なごり」という言葉ですが、「名残」は当て字だそうで、「余波」という漢字が当てられるそうです。個人的には、震災を思い起こさせる言葉にも見えますが・・・。「余波」は「波が打ち寄せたあとに残る海水や海藻」を意味する「なみのこり(波残り)」が短縮変化してできた言葉で、「余韻や影響など何かの事柄の後に残るもの」を「なごり」と言うようになったそうです。

 改めて、卒業生5名が卒業という旅立ちに際して残していった余韻や影響は、計り知れないくらい大きくて偉大なものだったことに気付かされます。しばらくは、思い出の場所や品々から「波」のように寄せては引いていく卒業生5名の“名残”に身を任せて過ごす日が続きそうです。

 昨日は透き通る青空を背に輝いて見えた二岐山が、今朝はまったく見えなかったのは、雪のせいだけではなかったのかもしれませんね・・・。